子宝整体の登録・その他妊活について妊活協会へのお問い合わせ

妊活と栄養 炭水化物との付き合い方

2023年05月24日

妊活をされている方や、ダイエットをされている方の中には、

炭水化物の量を減らすことを意識されていらっしゃる方もいるかもしれません。

老化を防ぐために、糖を制限する方もいらっしゃいますが、本来の働きを

正しく理解し、自分に本当に必要なことなのかを見極めることも大切です。

今回は、炭水化物について少し深掘りしてお話したいと思います。

炭水化物の働き

炭水化物は、ぶどう糖や果糖などの単糖から構成されているものの総称です。

多く含まれている食品としては、ご飯、パン、麺、芋類などがあります。

炭水化物は、「糖」+「食物繊維」に分解されます。

「糖」の中でもブドウ糖は脳の栄養になるとても大切なものですが、体内へ貯蔵できる量は少なく、

食事などで摂取する量が少ないと、脳へのエネルギーが不足してしまいます。

不足するとイライラしたり、集中力に欠けたり、注意散漫になることもあります。

「食物繊維」の中でも炭水化物から分解されるものは、実は体内で消化がされにくいものです。

そのため、腸まで届いて腸内細菌の餌になったり、繊維として便通をスムーズにしてくれたりと、

妊活に大切な腸にも大きな影響があります。

なんで減らした方がいいと言われることがあるのか

身体には必要不可欠な炭水化物ですが、少しだけ注意が必要なことがあります。

「糖」は、過剰になると、タンパク質と結びつき糖化させる働きがあります。

体内には水分の次にタンパク質が多く含まれているため、身体のいろいろなところで、

糖化が起きる可能性があります。

糖化したタンパク質をAGE(終末糖化産物)とよび、このAGEが皮膚にできるとくすみやたるみ、老化の原因に、

卵巣で起きると卵巣の機能低下を起こすと言われています。

そのため、妊活をしている方は、炭水化物をあまり取らない方がいい、

といった意見も見かけることがあります。

確かに、AGEを作らないようにするためには、過剰な糖を作らないことが大切ですが、

脳や腸にも大切な働きをするため、安易に食べずに減らすことはおすすめできません。

そこで大切になるのが血糖値のコントロールです。

糖化を防ぐには

糖化を極力させないようにする食べ方は、いくつかポイントがありますが、

一番大切になるのが、血糖値のコントロールです。

例えば、清涼飲料水などの果糖ぶどう糖液糖が多く含まれた飲み物を飲むと、

通常のブドウ糖よりも10倍もAGEを増やすと言われています。

そして、液体ですので、体内に入るとすぐに吸収され、血糖値が急激に上がります。

急激に上がった血糖値は急激に下がるため、値が不安定になりやすく、

イライラや眠気、慢性的な疲れの原因にもなります。

妊活では、ストレスを溜めないことも大切です。血糖値の乱高下による感情の乱れで、

自分をコントロールしにくくなり、それにより

ストレスを溜めてしまっている方も意外と多いです。

最近イライラするな、急激な眠気に襲われた、寝ても寝ても眠い、などの症状がある方は、

一度、自分の血糖値にも意識を向けてみてください。

食事の食べ方も、空腹時に炭水化物から食べてしまうと、血糖値が急上昇しやすくなります。

まずは味噌汁などの汁物、食物繊維を先に食べ、その後に炭水化物を食べることで、

血糖値の上昇を緩やかにすることができます。

高級懐石料理の順番を思いでしていただくといいかもしれません。

また、ゆっくりとできれば30分ほどの時間を掛けて食べることで、

腸からの急激なぶどう糖の吸収を抑えることができます。

そのほかに、低GI食品を食べることを意識したり、アンチAGE食品を食べることも効果的です。

炭水化物と妊娠力

デンマークと北米の女性を対象とした炭水化物と妊娠力についての研究があります。

その研究によると、炭水化物を食べる量は妊娠力には関係がなかったと結論づけられています。

変わりに、血糖値の急激な上昇が起きる食事や、炭水化物よりも食物繊維を多く食べているかどうかが、

妊娠力に影響を与えたとされています。

砂糖を多く取ったり、血糖値の急上昇急降下を招くような食べ方をしたり、

食物繊維が少ない食事は、妊娠にも影響を与えてしまう、ということですね。

お米などは、精製してしまうほど、食物繊維は少なくなってしまいます。

例えばお米を精白米を部付き米に変えるだけでも、食物繊維の摂取量は増えるので、おすすめです。

パンは、全粒粉のパンなど精製された小麦だけではないものに変えるだけでも違ってきますよ。

妊活と食事については、様々な情報が出ていますが、気をつけるポイントは意外とシンプルです。

「必要なものを取る、不要なものを取らない」これを意識するだけです。

お近くの子宝整体師が、皆さんの妊活に伴走します。なんでもご相談ください。

皆さんの妊活が少しでも楽しいものになりますように。

関連記事